今までに、数本のワンオフバンパーを制作しているが、今回もまた、材料は、薄い鋼板(ボンデ鋼板)で制作することにした。このボンデ鋼板は、冷間圧延鋼板で表面にめっき処理が行われていて、柔らかく粘りがある為板金がしやすく、錆びにくい鋼板だ。
これが、自作の簡易プレス機だ。この簡易プレスに、自己流折り曲げ型を取り付け、バンパーのコの字になる部分を曲げる。今回は、リアバンパー制作時に作った型、曲げアール10ミリを使用する。
実際に薄物を制作する会社に依頼すると、こんなおんぼろで寸法が出ないプレス機など、使用しているはずがない。数値制御のコンピューターが付いた機械で曲げているはずだ。しかし、細かな寸法を掲示しなくてはならず、今回は、デザイン重視のため、あえて手作業で折り曲げ作業をする事にした。 |
折り曲げされた鋼板と、形状取りされた鋼板。この3枚が、つなぎ合わさってバンパーコーナーになる。ここまでは、デザインから、型取りした寸法を移すだけなので、さほど難しい作業ではない。 |
形状取りされた鋼板を溶接にて仮溶接して行く。鋼板同士がグイチになると、後々のパテ塗り作業で苦労するため、0.1ミリ以下に押さえたい。また、互いにつなぎ合わさる面は、隙間が無いようにすり合わせをする。もし、隙間があるまま溶接で埋めてしまうと、鋼板同士が互いにくっこうとし、歪みが出てしまうのだ。
写真は、バンパーコーナーのアールを作り、仮溶接を済ませたところ。 |
次は、バンパーコーナーの曲げ部に取りかかる。この部分は、アール10で曲げられた部分を、バンパー全面から側面へ回りこませなくてはならず、板金をしながら、細切れにした鋼板を溶接する事にした。実際、量産品のバンパーだと、大きなプレス型でガシャンとつぶせば、こんな3次元の形状も一発だろう。
この作業は、すり合わせに膨大な時間がかかり、根気のいる作業だ。 |