前後のアクスルに手を出す

 ボディやフレームの錆び取りを終え、作業はアクスル(車軸)へと進んでいる。アクスルは、ベース車と部品取り車のいずれも油漏れがある。その為、オーバーホールする必要がある。それに、リアは、リミテットスリップデフ(以下LSD)を組み込む為デフの交換作業も待っている。デフの交換作業には、ピニオンとリングギヤのバックラッシュを調整しなくてはいけない。ジープのデフはデフキャリアごと外す事が出来ず、ホーシングに付けて状態でシム調整をする。果たしてちゃんと組めるのだろうか。また、分解作業に取りかかる前に、実測しておきたい事がある。それは、ワイドとナローのアクスルはどれぐらい寸法変化が生じているのだろうか。LSDは互換性がなくデフの大きさが違う。それにリーフの幅もワイドのフロント60ミリ&リア70ミリ、ナローは前後とも45ミリ。一般的に知られていることは勉強しているが、細かい所まで勉強しておく事にした。では、写真と共に説明してみよう。

大型ノギス(max1000ミリ)で左右リーフの間隔を測定
ナローは前後698約(27"1/2) ワイドはF=712(28")R=942(37')中途半端な寸法は、インチ系のなごりなのか?。それにしてもナローは狭い。
リーフのマウントを作成。これで何をするかおわかりだろう。



前後のデフの角度とフロントのキャスター角を測定中。デフの角度はワイドの方が大きい、ナローよりワイドの方が少々車高が高い関係なのだろうか。どちらにせよ、車高が上がる社外リーフを組み込む予定なので有利だ。
マウントを溶接したところ。ちなみに後に見えるのはCBX125。
ホーシングの処理をすべて終え、いよいよLSDの組み込み。リングギヤ組み込み時の参考寸法として、リングギア取り付け面までの高さを測定中。(台は精密定盤)
リングギアを組み込み中。手ルクレンチは不安。やはり大事なボルトはトルクレンチが必要だ。後に見えるのは、両刃グラインダーが2台、片方には羽布が付けられている。機械は古い長年使用して何か使いやすい。
4回目で、やっとバックラッシュがとれた。と言うことは3回サイドベアリングを抜いた?。デフキャリア付きにしてほしいな〜。ちなみにYJやTJ、チェロキーもたぶん同じはず。
フロントアクスルのキングピンベアリングのプリロードはバネばかりで測定。現状では、なじみが出過ぎているのか。ベアリングを変えず、一番薄いシムを1枚抜いて再組立した


 今回は精密作業が多かった為、体力の消耗はほとんどなかったが(天井クレーンが有るため)、精神的消耗が多かった。仕事が精密機械の設計製作にたずさわっている関係上、機材が揃っている職場に持ち込んでの作業だ。整備解説書を片手にオイルシールやベアリング等を交換したが、とても整備がしづらく思えた。その1番の欠点はデフキャリーがなく、デフ単体でしか外せない事だろう。一応、アクスル単体ではすべての作業を終えたが、シャーシに組み込んだときのデフの角度やステアリングのタイロッドの寸法はどうなんだろう。今後の不安は大きい。

HOMEEVENTMEMBERBOARD4WDLINKMAIL